『大奥 第五巻』よしながふみ

大奥 第5巻 (ジェッツコミックス)作者: よしなが ふみ出版社/メーカー: 白泉社発売日: 2009/09/29メディア: コミック 綱吉編です。 第四巻で、物憂げな魅力で周囲を惑わす綱吉にわくわくした私でありますが、いい意味で裏切られます。第五巻で見せる、ひとりの生身の人間の顔に泣きたくなりました。 表向きの雰囲気は、世の中が平和になって、元禄文化がはなひらいて、大奥でもギラギラした欲望が交錯して…だけれど、綱吉に限らず玉栄も右衛門佐も皆すこしずつ哀しいのだなあと。 柄on柄という伝兵衛のすごい衣装にすら哀しみをおぼえます。いや、お伝はいいやつです。 読んでいてほんとうに悲しくなってしまっただけに、お信との対面は清々しかったです。綱吉の笑い声も切なさも痛いほどわかります。

続きを読む

『ガラスの仮面(44)』美内すずえ

ガラスの仮面 44 (花とゆめCOMICS)作者: 美内 すずえ出版社/メーカー: 白泉社発売日: 2009/08/26メディア: コミック 半年で続きが出るなんてこれは夢なのかしら(笑) マヤと真澄さまと紫織さんのもちょもちょした関係とか、亜弓さんが一皮むけそうな展開はあるんですけど、話はあんまり進まないですね。 絵も人物の反応も大げさな濃い~ところは健在で、細かいシーンに吹きまくりました。 雨の中でニコと笑う白目の亜弓お姉さまとか、真澄さまの身悶えとか、バッグの肩紐がブチと切れるとか。 後半の亜弓さんにいたっては、ドラマの赤いシリーズなのかと問い詰めたいです。 話が進まんなどと言いつつ、昭和の薫りがする細部を楽しんで読んでいたのでした。

続きを読む

『ガラスの仮面(43)』美内すずえ

ガラスの仮面 43 (43) (花とゆめCOMICS)美内 すずえ白泉社 2009-01by G-Tools 4年ぶりの新刊です。 自らが紅天女を信じることで、自分の紅天女に一歩近づいたマヤであります。これで舞台の話は少しずつ動きはじめますかね。ここ1・2巻は、速水社長とか桜小路くんがらみの話が多かったので。 で、すっかり忘れていたのですが、二組の紅天女の試演場所は広大な駅の跡地、再開発前の廃墟だったんですね。42巻をめくっていて気づきました。北島マヤと姫川亜弓の演じる異なる紅天女によって、この廃墟の空間がどう変わるのかに期待してます。 次はいつだろ。

続きを読む

『大奥 第四巻』よしながふみ

大奥 第4巻 (4) (ジェッツコミックス)よしなが ふみ白泉社 2008-12-24by G-Tools 波乱万丈の家光の話が終り、なんだか寂しい家綱の生涯を経て、綱吉の時代に突入しました。 いやー、なんだろう、このわくわく感は。誑しでアンニュイでこの先いろいろやってくれそうな綱吉さまに心もはずみます。周りの人間もクセがありますしね。父親の玉栄、柳沢吉保、右衛門佐。 あと、大奥の話と平行して、農村の様子も継続して描かれていますよね。二巻で登場した本百姓の神原家の子供たちも大人になり、家を守るために懸命に生きています。 文字の記録からはうかがい知れない歴史の裏側を妄想するのに、やっぱり庶民の話も欠かせないです。

続きを読む

買った本、読んだ本

たまには買った本など書いてみます。 『百鬼夜行抄(17)』今市子 最初の「狐使いの跡継ぎ」は、話が素直だし燈子ちゃんも可愛くて○。蝸牛の話「付け馬」もよかった。 八代って、いまいちメジャーになれない幸薄い演歌歌手みたいに思えてしょうがないです。 『三国志』宮城谷昌光 いよいよ文庫化。第1巻、第2巻を購入。これは何巻まで出るのでしょうか。 三国志は昔々に吉川英治のを読んだきりです。 長いのは積読になる危険性が高いのよね。 『子午線を求めて』堀江敏幸 まだ売ってませんでした。10日発売だと勘違いしてました。15日でした。『三国志』と一緒に買おうと思って、文庫の新刊コーナーをぐるぐる回ってしまいました。単行本を読んでいないので楽しみです。 あとは読んだ本など。 『十三妹』武田泰淳 日本の中国武侠ものの走りです。『富士日記』で、妻の武田百合子がせっせと鉄道便にのせていた原稿がこれみたいですね。続編が書かれたなら、もっと面白くなっていたかも。語りのノリはいいです。 『銀の匙』中勘助 どこの図書館にもある『銀の匙』。現代かなづかいで字がデカくなっていたので読みました。 えらく感じやすい子供だったのね。思い込みの強いところや、子供同士の嫉妬などもするすると書かれていて、衒いがないのがいいです。 「私にとっては知らない人間は即ち嫌いな人間である。」 …ってのはどうよ、と思って笑ったけど。 『異能の画家伊…

続きを読む

本は読んでいますが

ぼつぼつと読書はしております。が、なんとなく感想を書く気力がありません。というか、意識が鉢植えをいじるほうに向かっているのですよ。春ですし。 今日は園芸店をはしご。そろそろ外植えもできる気候になってきたので、店もわりと人が来てました。今度の連休あたりはもっと混むかも。 買わないつもりだったのに、ぎゅうぎゅうしてて可愛いかったので、センペルビブムをひとつ購入してしまいました。 あとは書店をぶらつき、『河岸忘日抄』堀江敏幸の文庫を購入。 ちなみにここ数日なにを読んでいたのかというと、 『イティハーサ』水樹和佳子 漫画文庫で全七巻。超古代日本を舞台にしたSFファンタジーです。 神と人との関係から、人間の存在理由やひとつの宇宙観を示す壮大な話へとつながっていきます。 十数年連載していて、絵に乱れも変質もないことにびっくり。勾玉の形が、回転する銀河のイメージにつながるところなんかが好きです。 『香菜里屋を知っていますか』北森鴻 シリーズが終わってしまいました。しみじみ。私、お酒は飲まないのですが、おつまみが美味そうでねー…。

続きを読む

もっと見る