『源氏物語を読むために』西郷信綱

2007/11/0212:23
源氏物語を読むために (平凡社ライブラリー)西郷 信綱平凡社 2005-04by G-Tools もっとお堅い本かと思ったら、意外に読みやすかったです。でもこの本は源氏物語を読んだことがあって、内容をある程度把握している人向けですね。 そもそも源氏物語は、紫式部が宮廷とその周辺にいる女性読者に向かって書いたものです。貴族の子女が「きゃー」とか「わー」とか思いながら読んだのでしょうね。だからといって軽んずることなく、さりとて権威主義にも陥らず、時代背景や端役の意味する..

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『藤壺』瀬戸内寂聴

2005/02/0700:41
藤壺瀬戸内 寂聴講談社 2004-11by G-Tools 源氏物語の幻の一帖といわれる「輝く日の宮」を『藤壺』と題し、瀬戸内寂聴が想像を逞しゅうして描きます。本は90ページ程で著者の解説と本文、そして擬古文にしたものを収録。 この一帖に関する説や研究を詳しく知らないのですが、著者の解説によると藤原定家の源氏物語注釈書『奥入』には、「かかやく日の宮」(原文)が既に欠けていて「かかやく日の宮。このまきもとよりなし」と書かれているといいます。 この一帖があったと仮定し..

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『紫式部のメッセージ』駒尺喜美

2005/01/1615:45
紫式部のメッセージ 不勉強で駒尺喜美という人を知らなかったのですが、そうですか。 源氏物語関係の本ですけど、序章を読んでいる途中で思わず後ろの著者経歴を確認してしまいました。 1925年生まれ 元法政大学教養学部教授、専攻近代日本文学、女性学 ……フェミニズムですよ。 1991年発行の本です。現在フェミニズムがどうなのかは知らないのですけど、今読むとかなり攻撃的な記述もありますね。 著者は「源氏物語の真の主人公は女性たちで光源氏ではない。そう見て..

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『十人十色「源氏」はおもしろい』瀬戸内寂聴

2004/12/1223:56
寂聴対談 十人十色「源氏」はおもしろい (小学館文庫)瀬戸内 寂聴小学館 1998-11by G-Tools 瀬戸内寂聴が源氏物語についていろんな人と対談、時に放談しています。 顔ぶれは丸谷才一・俵万智・清水好子・大庭みな子・秋山虔・氷室冴子・橋本治・五木寛之・久保田淳・八嶌正治・三島由紀夫・竹西寛子。 作家あり、歌人あり、国文学者ありですね。 登場人物では誰が好きか?  私は朧月夜なんですけど、俵万智と大庭みな子もそうらしい。でも表題どおり十人十色で、ど..

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『源氏物語と日本人』河合隼雄

2004/12/0916:06
源氏物語と日本人―紫マンダラ (講談社プラスアルファ文庫)河合 隼雄講談社 2003-10by G-Tools 臨床心理学者の河合隼雄が、独自の見地から『源氏物語』の全体にわたる構図を明らかにしていきます。 紫式部が自分の内面世界に住む多様で変化に富む女性の群像を見出した。その「世界」を記述するにあたって、彼女自身を中心とするのではなく、一人の男性を中心とするほうが適切に描ける、そう感じて光源氏が生み出された。 しかし男性に依ってその存在のあり方を規程するのではな..

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『輝く日の宮』丸谷才一

2004/09/1511:18
輝く日の宮丸谷 才一講談社 2003-06-10by G-Tools 奥ゆかしくて官能的。一見、相反する言葉ですけど、こう表現するのがぴったりな小説です。 『源氏物語』の幻の一帖「輝く日の宮」をめぐる考察本というわけではなく、紫式部と『源氏物語』の成り立ちと、主人公である国文学者の杉安佐子の物語をリンクさせる構造になっているんですね。 安佐子の学者としての研究や父親との会話、そして恋愛を描く流れの中に、芭蕉の『奥の細道』の考察、「輝く日の宮」に関しての女性学者..

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