『イザベラ・バードの日本紀行』イザベラ・バード

2009/08/1412:20
1878年(明治11年)の日本を旅したイギリス人女性による旅行記です。 平凡社から出ている『日本奥地紀行』は、東北と北海道の旅を収録した普及版の翻訳。 講談社の『イザベラ・バードの日本紀行』は原典初版本の翻訳で、関西の旅も収録されています。 東北と北海道の旅は、従者と通訳を兼ねる伊藤と二人で東京から日光を経て新潟へ、東北の山間部を通過しながら青森、北海道へと渡ります。 蚊と蚤に悩み、山間部の農民の貧しく不潔な姿に驚き、木々が茂る山々の景色に感激するわけですが、..

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『忘れられた日本人』宮本常一

2008/09/2310:57
忘れられた日本人 (岩波文庫)宮本 常一岩波書店 1984-01by G-Tools ちくま日本文学にも一部が収録されていて、興味をひかれました。 主に西日本の老人たちから聞き取った話をまとめています。調査をしたのは昭和の十~二十年代ぐらい。老人たちが生きてきた藩政時代から明治、大正にかけての社会を背景にした一庶民の姿が生き生きと浮かび上がります。 習俗の話ももちろん興味深いのですけど、歴史上の出来事を同時代に見聞きして語っているのが面白いです。 南河内の山村に..

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『宮本常一 ちくま日本文学』

2008/09/2111:31
宮本常一 [ちくま日本文学022] (ちくま日本文学 (022))宮本 常一筑摩書房 2008-08-06by G-Tools 民俗学者の宮本常一の本を初めて手にとってみました。 農村、漁村、離島を歩き、庶民の生活をつぶさに観察した様子は、旅日記や読み物としても面白いです。 自身の故郷である瀬戸内の島の生活誌では、波の音、食生活、生計の手段、人の行き来などが細やかに描かれます。五感を開いて物事に接している姿勢が、フィールドワークでも生かされていることがわかります。..

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『柳田国男の民俗学』福田アジオ

2008/07/2313:11
柳田国男の民俗学 (歴史文化セレクション)福田 アジオ吉川弘文館 2007-09by G-Tools 昔の日本の暮らしや民間伝承には興味があります。といってもそれに関する本をつまみ食いするぐらいで、民俗学の知識があるわけではありません。そんな程度の私が読むのにちょうどいい本でした。 柳田国男の生い立ちや思想を押さえながら、柳田民俗学の主な研究内容を概観し、矛盾点を指摘します。その上で個別要素を掘り下げるだけではなく、それらを結合して社会史の全体像を組み立てられるよう..

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『遠野物語 付・遠野物語拾遺』柳田国男

2008/07/1710:03
遠野物語―付・遠野物語拾遺 (角川ソフィア文庫)柳田 国男角川書店 2004-05by G-Tools 言わずと知れた遠野物語。 岩手県遠野の出身である佐々木氏が語った民間伝承を、柳田国男がまとめたものです。河童や座敷童子、マヨヒガの話は有名ですね。他にも地名の由来や行事など、内容は多方面にわたります。 私事で恐縮ですが、東北に住む親戚がいます。二十年ぐらい前まではまだトイレが外にあったような山間部で、家には神道と仏教と土地の神様の三つを祭った、雛壇のような大きな..

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『百鬼夜行抄 (16)』今市子

2007/11/0912:30
百鬼夜行抄16 [眠れぬ夜の奇妙な話コミックス] (眠れぬ夜の奇妙な話コミックス)今 市子朝日新聞出版 2007-11-07by G-Tools 相変わらずというか、懲りないというか、積極的に怪異にかかわる開さんが暴走してます。「闇の領域に手を出すな」という蝸牛との対立姿勢は変わらないんですね。でも手痛いしっぺ返しも受けたりして、親父さんのスタンスも受け入れられる日がくる…のでしょうかね、いつか。 最初の「羽擦れの島」で三郎さんの今後が決まります。私はあの箱庭のなか..

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