『戦争と平和』トルストイ

2009/12/0411:29
戦争と平和〈1〉 (新潮文庫)作者: トルストイ出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1972/03メディア: 文庫 一度読んだぐらいでは到底把握できない作品なので、いつか再読するつもりです。通読して頭に浮かんだことを書いておきます。 歴史とは一人の英雄によって作られるものではなく、無数の人々の行動から成り立つものである。 この歴史観を明らかにするために、話の中心となる貴族の家庭から農民や一兵士にいたるまでの大勢の登場人物の行動によって、ナポレオンがロシアに侵..

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『戦下のレシピ』『それってどうなの主義』斎藤美奈子

2008/03/1312:55
『戦下のレシピ』斎藤美奈子 戦前から戦中の食生活の変遷を、当時の婦人雑誌に掲載された料理記事を参照しながら追っていく本です。 多量の米(含む雑穀)に少しのおかず。それが基本だった庶民の食生活が、大正期以降、日本人の体位向上をはかるべく西洋式の栄養学がとりいれられて変わっていきます。 婦人雑誌が広めたのは二つの概念です。ひとつは前述の「栄養学」、もうひとつは「家庭料理イデオロギー」です。手作りの料理は母の愛情のあかしという、いわゆる手作り神話ですね。 ものがなく..

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『合葬』杉浦向日子

2006/05/1919:44
合葬 (ちくま文庫)杉浦 日向子筑摩書房 1987-12by G-Tools 私は幕末から明治にかけての動きにあまり詳しくありません。明治維新という勇ましい響きや、現代でドラマティックにさわやかに描かれる幕末のあれこれに、抵抗とまではいかないけれど、なにかひっかかりがあって、積極的に知ることをしなかったのです。 維新という言葉に、過去を全て否定するような響きを感じ取ってしまうのかもしれません。 で、この漫画は、旧幕臣らで結成された彰義隊と新政府軍との戦いである上野..

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『夕凪の街 桜の国』『蟲師』

2006/04/0712:39
『夕凪の街 桜の国』こうの史代  広島で被爆した女性や被爆二世の日常を描いた漫画です。思ったより薄い本で何気なく読んだのですけど、非常に胸を打たれてしまいました。戦争があった、原爆が落とされたと知ってはいても、それを皮膚感覚で感じとることは難しいのです。ここに描かれていることは、悲惨な事実の結果のある一面にしか過ぎないのかもしれません。でも心に直接働きかけてくるようなパワーがある漫画だと思いました。 『蟲師』漆原友紀 2巻まで読みました。これは世界観..

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『北京海棠の街』加藤幸子

2005/08/0516:05
北京海棠の街 太平洋戦争が終わる年、国民学校三年生の佐智は北京にいた。現地で中国人から接収された「日本宿舎」に住み、庭にそびえるペキンカイドウの枝の上からは美しい街が見下ろせる。 やがて終戦をむかえるが、宿舎は「日俘管理処」となり、中国国民党軍が宿泊するようになる。 終戦後、父親が中国に残る事になった佐智は国際学校に通う。英語もできず、自己主張もしない彼女は孤立していくが、それを変えたのはコリアンの宋梅里だった。親友になった二人であったが、佐智の一家に帰国命令が出さ..

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