『高慢と偏見』ジェイン・オースティン

2010/01/2812:23
田舎の地主の次女エリザベスと、家柄も財産も容姿も申し分ないダーシー氏が、誤解や格の違いに基づく偏見のためにいろいろありながらも結ばれるという恋愛小説です。 お堅いタイトルだし恋愛小説だし、と今まで読まなくて損した気分です。 財産があって働かなくても食べていけるジェントリー階級でも、さらに格差があります。 あちらの家が上だの、そちらの家が下だのと人が判断する基準を事細かに描いているのがとりわけ面白かったです。 年収がいくら、身分の低い親戚がいる、そして家族や友人..

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十二国記と佐藤亜紀とモリミーと

2009/09/3011:02
流れに何の関連もないと思いつつ、読んだ作品と作家を無理やり並べてみました。雑感を簡単に書いておきます。 yom yom (ヨムヨム) 2009年 10月号 [雑誌]作者: 出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2009/09/26メディア: 雑誌 yomyomの12号はもちろん十二国記の新作が目的です。 事前に新潮社のサイトで告知があったので、『華胥の幽夢』収録の「帰山」を読んで気分を盛りあげました。 新作は柳国が舞台でタイトルは「落照の獄」 「帰山」で語られ..

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デュラスとサガンで小説三本立て

2009/09/2211:09
太平洋の防波堤/愛人 ラマン/悲しみよ こんにちは (池澤夏樹=個人編集 世界文学全集 1-4)作者: フランソワーズ・サガン出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2008/03/11メディア: ハードカバー 池澤夏樹個人編集による世界文学全集の一冊。 フランス人女性作家の三つの作品を続けて読んだわけですが、なんだか疲れました。 マルグリット・デュラスが全然進まなかったです。 『太平洋の防波堤』も『愛人 ラマン』もフランス領インドシナが舞台。入植した貧..

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あけましておめでとうございます

2009/01/0216:04
また新しい年がやってまいりました。 今年ももりもりと読書をして、ステキな本にめぐり会いたいものです。 昨年は武田百合子にしびれました。翻訳物や名作もぽつぽつと読んで楽しみましたが、今年もこの傾向は続きそうです。名作って、お宝の山なのですよね。 年末から正月にかけて読んだ本は、 『テンペスト』池上永一 琉球王朝を舞台に、一人の女性が性を偽り宦官として王府に入り出世していくという話です。 うーむ、池上永一なので普通の歴史小説ではないだろうと思っては..

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『アンナ・カレーニナ(4)』トルストイ

2008/12/2412:23
アンナ・カレーニナ〈4〉 (光文社古典新訳文庫)望月 哲男 光文社 2008-11-11by G-Tools 『アンナ・カレーニナ(1)(2)』『アンナ・カレーニナ(3)』の続きです。 全4巻、読み終わりました。 アンナとリョーヴィンは、この巻で初めて対面するんですね。すごく印象に残る場面でした。 『アンナ・カレーニナ』には二組の恋愛の行方を追う他にも、読み所がたくさんあります。 舞踏会や競馬などの上流階級のイベントの空気。登場人物の性格や立場を掘り下げたり、..

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『アンナ・カレーニナ(3)』トルストイ

2008/12/1111:27
アンナ・カレーニナ〈3〉 (光文社古典新訳文庫)望月 哲男 光文社 2008-09-09by G-Tools 『アンナ・カレーニナ(1)(2)』からの続きです。 以下、ある程度内容に触れます。 二つの恋愛の行方をかいつまんで書くと、キティとリョーヴィンはいろいろありましたが、めでたく結婚します。 アンナはカレーニンとは離婚をせぬまま家を出て、ヴロンスキーとともに暮らすようになります。 結婚生活を破綻させず、不貞を働くことを表ざたにしなければ、社交界での恋愛はむ..

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