『儒林外史』呉敬梓

2010/03/0611:17
中国古典文学大系 (43) 儒林外史作者: 呉 敬梓出版社/メーカー: 平凡社発売日: 1968/10メディア: 単行本 科挙にふりまわされる人々を皮肉った章回小説です。 「儒」とは学ぶ者を指すそうな。具体的には、科挙に合格すれば高位高官の地位や富が得られるので、そのために学ぶ人を指します。 科挙の試験に必要なのは、経書の知識と八股文を作成する能力で、一般的な教養とは無縁なものです。厳しい競争と偏った学問で歪んだ人物がたくさん出てきます。事大主義の俗物、名士を気..

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ドラマになるのか蒼穹の昴

2009/11/1511:20
ただいま読書は停滞中。トルストイ『戦争と平和』を亀の歩みで読んでいます。ふりーめいそんに入るぴええるに苦笑。これが日本の昔話だと、きつねに騙されて気がついたらおかしな格好で原っぱに取り残されていた村人的展開になりますね。 ところで『蒼穹の昴』がドラマになるのを今ごろ知りました。 清朝末期を描く「蒼穹の昴」が登場!(NHKオンライン) 中国でも放映されるようです。 ↓中国のサイトなので字が読めませんが画像がいっぱい。 http://ent.sina.com.c..

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買った本、読んだ本

2008/10/1411:07
たまには買った本など書いてみます。 『百鬼夜行抄(17)』今市子 最初の「狐使いの跡継ぎ」は、話が素直だし燈子ちゃんも可愛くて○。蝸牛の話「付け馬」もよかった。 八代って、いまいちメジャーになれない幸薄い演歌歌手みたいに思えてしょうがないです。 『三国志』宮城谷昌光 いよいよ文庫化。第1巻、第2巻を購入。これは何巻まで出るのでしょうか。 三国志は昔々に吉川英治のを読んだきりです。 長いのは積読になる危険性が高いのよね。 『子午線..

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『酒国』莫言

2008/02/2411:44
酒国―特捜検事丁鈎児の冒険莫言岩波書店 1996-10by G-Tools 怪作です。 マジックリアリズム作品て、その世界を丸ごと受けとめて読めばいいのだろうなとは思います。ラテンアメリカのものは、キリスト教とインディオの土着の文化が融合していて、その体温や呼吸みたいなものが私にとってはいまひとつ体感しにくいところがあります。 で、地理でも文化でもぐっと距離が近い中国の話になると、感覚的にわかる部分も多くなるような気がします。 内容はちょっと複雑です。鉱山都市の..

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『最後の宦官 小徳張』張仲忱

2007/04/2711:01
小徳張は清朝末期に宮中で権勢を誇った宦官のひとりです。浅田次郎『蒼穹の昴』の春児のモデルと言っていいのかな。彼は貧しさから抜け出すために、鎌を握りしめて自ら浄身し宮中に上がります。宮中の劇団で役者をしていて慈禧太后(西太后)の目にとまり、瞬く間に昇進して富と権力を手中にします。 内容は小徳張から見た宮中の様子と、彼がいかにして出世したかという苦労話&自慢話です。なのですが、小徳張の孫にあたる著者が少年のころに聞いた祖父の昔話を数十年後に語る、という形式のためか不正確な部..

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『女帝 わが名は則天武后』山颯

2007/04/0811:02
女帝 わが名は則天武后吉田 良子 草思社 2006-06-21by G-Tools 唐の第三代皇帝高宗の皇后で、後に周王朝を立て女帝として君臨した則天武后の生涯を描いた物語です。 残忍な悪女という評価をされ、名実ともに皇帝であった事実を否定されてきた則天武后も、現在は武則天と呼ばれ中国史上唯一の女帝として認められているそうです。 物語は武照(則天武后の名前)の一人称で語られます。平民の少女が玉座に登りつめる過程、皇帝の座を望みながら、だれ一人として政治の重い責..

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