『人魚とビスケット』J・M・スコット

2009/10/2311:59
人魚とビスケット (創元推理文庫)作者: J.M. スコット出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2001/02メディア: 文庫 人魚へ。とうとう帰り着いた。連絡を待つ。ビスケットより。 ビスケットから人魚への呼びかけ、それに応答する第三の人物ブルドッグ。 新聞の個人広告欄で始まった奇妙なやりとりには、過去の漂流事件の謎が秘められていた…。 ロマンチックな想像がふくらむタイトルと、導入部の個人広告は並外れた吸引力があります。 小さなゴムボートで海上..

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『レベッカ』デュ・モーリア

2008/09/0211:58
モンテカルロでヴァン・ホッパー夫人のコンパニオンをしていた主人公は、イギリスに邸宅をかまえる貴族のマキシムに見初められ、後妻に迎えられます。 森と海と咲き誇る花に囲まれた大邸宅マンダレー。しかしそこで主人公を待ち受けていたものは、海難事故で死亡した才色兼備の先妻レベッカの、いまだに残る存在感でありました。 劣等感と嫉妬に苛まれ、主人公は次第に追い詰められていく…という話です。 予想以上にメロドラマでした。美しいマンダレーを覆うレベッカの影、重厚な雰囲気、..

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『ウォッチメイカー』ジェフリー・ディーヴァー

2008/08/2811:24
ウォッチメイカー池田 真紀子 文藝春秋 2007-10by G-Tools リンカーン・ライムシリーズの七作目です。 犯行現場にアンティークの置時計を残す犯人・ウォッチメイカーとライムの頭脳戦。そしてサックスが掛け持ちする別の事件には、ニューヨーク市警の汚職が絡んでいるようで…。と、いつのもごとく怒涛の展開です。 シリーズが長くなるとどうしてもマンネリ化してきます。ライムとサックスの関係に波紋を投じても、どうせ納まるところに納まるんでしょ、と思ってしまいますし。 ..

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『エンプティー・チェア』ジェフリー・ディーヴァー

2008/04/2011:00
リンカーン・ライムシリーズの三作目です。 脊髄再生の治療を受けるため、ノースカロライナ州にやってきたライムが、殺人と誘拐事件に挑みます。容疑者は昆虫好きの十六歳の少年。ライムたちは証拠物件から少年の行方を割り出し、身柄を確保します。しかしアメリアは少年が無実だと感じて留置場から連れ出し、二人で逃走するのでありました。 舞台はアメリカ南部の小さな町。排他的で住民同士のしがらみもある、典型的な田舎町です。川を越えると湿地が広がり、そこは密造酒を売ったりドラッグ..

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『ボーン・コレクター』ジェフリー・ディーヴァー

2007/08/0510:39
被害者の周りに、次の犯行の手がかりを残しながら、次々と犯行を重ねる連続殺人鬼にライムが挑みます。 犯人との知恵比べ、リンカーン・ライムとアメリア・サックスの心の葛藤、ロマンス(というより同士という関係が近いかも)、警察組織内の主導権争いなどの要素を詰め込んだシリーズの1作目。 アメリア大暴れです。 「走ってさえいれば振り切れる」と胸のもやもやを置き去りにするように疾走し続け、ライムに毒づく彼女の姿がなんだか微笑ましいです。 そして傲岸不遜、超性格の..

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『12番目のカード』ジェフリー・ディーヴァー

2007/07/3010:13
12番目のカードJeffery Deaver 池田 真紀子 文藝春秋 2006-09by G-Tools 博物館に調べ物をしに来ていたハーレムの女子高生が、何者かに襲われる事件が発生します。捜査を始めたライムたちは、被害者であるジェニーヴァの先祖が関係した百四十年前の事件に注目するのですが…。 リンカーン・ライムシリーズの六作目です。 ジェニーヴァがまあ頑なで頑なで、警察側からすると「頼むから素直に警護されてください」って感じです。彼女にはそうするなりの理由がある..

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