『アルゴナウティカ』アポロニオス

2009/07/1111:24
アルゴナウティカ―アルゴ船物語 (講談社文芸文庫)作者: アポロニオス出版社/メーカー: 講談社発売日: 1997/08メディア: 文庫 イオルコスの英雄イアソンは、王ペリアスに命じられ、黒海の東の果てのコルキスにある金羊毛を求めて、ギリシア中の勇士たちと共にアルゴー船に乗り航海をします。 トロイア戦争よりも前の時代の話で、アルゴー船の伝承自体もホメロスの叙事詩より古いらしいです。 この『アルゴナウティカ』は紀元前3世紀ごろの詩人アポロニオスによる叙事詩。『..

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『古代への情熱』シュリーマン

2009/06/2009:48
古代への情熱―シュリーマン自伝 (岩波文庫)作者: ハインリヒ シュリーマン出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 1976/01メディア: 文庫 娘の名前はアンドロマケー、息子の名前はアガメムノン……!  トロイア遺跡を発掘したシュリーマンの自伝です。 ドイツに生まれたシュリーマンは働きながら苦学し、商社を設立して成功します。やがて彼は私財を投じてトロイアやミケーネを発掘調査し、さまざまな発見をするのでありました。 幼少の頃の夢を実現するという話は創作..

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『トロイア戦記』クイントゥス

2009/05/1516:08
トロイア戦記 (講談社学術文庫)松田 治 講談社 2000-09by G-Tools 『イリアス』で語られるのは、アキレウスに討たれたヘクトルの葬儀まで。 三世紀ごろのギリシア詩人クイントゥスによる『トロイア戦記』は、その後からトロイア崩壊までが描かれます。アキレウスやパリスの最期、木馬作戦などを読むことができます。 木馬作戦の場面は非常に絵になりますね。 災いの木馬を町に曳くことで破滅に近づくトロイアの人々、虚しく響くカサンドラの予言、それを天上から見てあざ笑..

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『イリアス』『オデュッセイアー』ホメロス

2009/05/1208:35
あらすじは知っているけれど、一度ちゃんと読んでみるかなというわけで、ホメロスの叙事詩『イリアス』と『オデュッセイアー』です。 松平千秋翻訳の『イリアス』、呉茂一翻訳の『オデュッセイアー』という変則的な読書になってしまいました。 松平訳は散文、呉訳は少々意味のとりにくい部分もありますが、もとの韻文の雰囲気を伝えるようなリズムがあります。 叙事詩はもともと口承のものだからなのか、枕詞や定型句、特に『イリアス』に顕著な長い比喩が多くて、冗長に感じられなくもない..

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