2008年05月11日

『男女という制度』斎藤美奈子 編

4000267078男女という制度 (21世紀文学の創造)
斎藤 美奈子
岩波書店 2001-11

by G-Tools

ゴリゴリなイメージのあるジェンダー批評を、一般的な問題として共有することを目指した論評集です。

執筆は編者の斎藤美奈子のほか、川上弘美、大塚ひかり、佐々木由香、藤野千夜、小倉千加子、小野俊太郎、横川寿美子、ひこ・田中、金井恵子。

文学における美醜の歴史や、物語の中の男女の姿など、興味をそらさずどんどん読み進められます。
なかでも、横川寿美子の少女小説の分析と、ひこ・田中の男の子の物語の論考は、男・女という枠組みの現実の今を照らしていて、あわせて読むと面白いです。(2001年に出た本なので、それから数年たった今の状況は少し変化しているかも)
そんな青少年への教材として、「老い」と「性」をセットにしてみようという金井恵子の提言には目を見張ります。「性」を「産む性」に押し込めて、そこから逸脱するものを非行や老醜としてタブー視してきた、という指摘には、気づかされることが多かったです。

こういう本こそ文庫(今なら新書かな)なんかでもっと気軽に読めるといいのにね。
タグ:批評
posted by nao at 12:19| Comment(0) | TrackBack(0) | 本_2008年 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/96351588
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。

この記事へのトラックバック