![]() | 男女という制度 (21世紀文学の創造) 斎藤 美奈子 岩波書店 2001-11 by G-Tools |
ゴリゴリなイメージのあるジェンダー批評を、一般的な問題として共有することを目指した論評集です。
執筆は編者の斎藤美奈子のほか、川上弘美、大塚ひかり、佐々木由香、藤野千夜、小倉千加子、小野俊太郎、横川寿美子、ひこ・田中、金井恵子。
文学における美醜の歴史や、物語の中の男女の姿など、興味をそらさずどんどん読み進められます。
なかでも、横川寿美子の少女小説の分析と、ひこ・田中の男の子の物語の論考は、男・女という枠組みの現実の今を照らしていて、あわせて読むと面白いです。(2001年に出た本なので、それから数年たった今の状況は少し変化しているかも)
そんな青少年への教材として、「老い」と「性」をセットにしてみようという金井恵子の提言には目を見張ります。「性」を「産む性」に押し込めて、そこから逸脱するものを非行や老醜としてタブー視してきた、という指摘には、気づかされることが多かったです。
こういう本こそ文庫(今なら新書かな)なんかでもっと気軽に読めるといいのにね。
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