『更級日記』

4043734018更級日記―現代語訳付き (角川ソフィア文庫)
原岡 文子
角川書店 2003-12

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日記文学ということでドメスティックな内容かと思いきや、ちょっと違いました。

著者は菅原道真の嫡流、五世の末裔である菅原考標の娘。
内容は上総介の任期を終えた父に伴われて上京した13歳から、夫と死別し侘しい生活をおくる52歳ごろまでの回想録になっています。
が、例えば結婚や出産といった、女性が人生で印象深いであろう事柄に重点を置いたものではありません。著者は物語が大好きな文学少女で、『源氏物語』などを貪るように読み非常にロマンチスト。どこか夢見がちな少女時代の、姉との交流や物語への憧れ、旅で見た風景などが主に描かれています。

古典の場合、現代語訳だけで終りにすることもあるのですが(!)、原典がなかなか味わいのある文章だったので、脚注を見ながらしみじみと読んでしまいました。
しかし文法は忘却の彼方です。


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