『陰陽師 (13)』岡野玲子

4592132335陰陽師 (13) (Jets comics)
岡野 玲子
白泉社 2005-09-29

by G-Tools

終わった…。長かった…。
そしてどうあってもエジプトなのですね?

ストーリーなど、あってなきがごときです。伏線の回収なのか、こじつけなのか、広げに広げた神秘の大風呂敷を無理やり畳んでみました、というような最終巻でした。
え? 全然解りませんか?
私もよく解っていないので当然です。

世の中の色々な現象と人間の営みの無常観や哀しみを、陰陽師という視点から描き出す。そんなところが良かったのですけど、もう別物になってしまいました。
作者が世界の神秘的な事柄の偶然の一致というかシンクロを発見して、その興奮を無理やり漫画に結びつけちゃったなあ、という感じです。私としては、もう少し冷静に突き放した視点で話を考えて欲しかったかなあと。
神秘思想に興味のある人にとっては、面白く読めるのでしょうか。


この記事へのコメント

  • owl

    はじめまして。
    13巻、本日本屋で表紙を眺めてまいりました。いつかは買うだろうとは思いますが、なぜか手が躊躇して。
    やはりエジプトですか.....12巻で終わらない!?ってことは、広げすぎて終われないのか?と危惧しておりましたが、その通りになってしまったのですね。心底理解の範疇外で感想すらかけなくなってしまった漫画でした。最初の頃のようにスチャラカサッサと描いてくれたらどんなにか良かっただろうと思います。
    2005年10月03日 13:29
  • nao

    >owlさん
    はじめまして。
    みなさん先が気になるのだけれど、買うのを躊躇われますね。
    そんな訳で私が人柱になってみました。
    やはりエジプトでした…。
    あと、ちょっぴりメロドラマも入っていました。

    >最初の頃のようにスチャラカサッサと描いてくれたら~
    ほんとにそうですよね。
    そのほうが変にこねくり回すより、よほど奥行きのある話になったような気がします。

    しかしどなたか解説してもらえないでしょうかね?
    2005年10月03日 16:11
  • kumanomi_s

    TBさせていただきましたー。
    しかし、ほんと訳がわからないんですが・・・。
    naoさんの「風呂敷に無理やり包み込み」という表現がまさにそのものです。

    ・・・ちなみに私はページをどの順に読めばいいのかもしばしば迷っておりました。はい。
    2005年10月03日 16:19
  • nao

    >kumanomi_sさん
    エントリー拝見しました。
    本もブ厚いし解んないしというのに同意です…。

    あ!私もコマ割りとセリフの順番がよくわからずに、迷いました。
    仲間仲間~♪

    2005年10月03日 16:45
  • muginohana

    はじめまして。
    陰陽師13巻、で検索してたどり着きました。よろしくお願いいたします。
    本当、9巻から後は、夢枕氏の原作といって良いのか?と言いたくなるほど、こねくり回した展開になってましたね。
    漫画という表現の限界・岡野玲子氏の限界を、正直感じました。
    わたしもセリフとコマ、どこから読めばよいか迷って「付録に朗読CDつけてよ・・・」なんて毒吐いてしまいました。
    2005年10月08日 00:51
  • nao

    >muginohanaさん
    はじめまして。こちらこそよろしくお願いします。
    私は原作に忠実である必要はない、とは思うのですけど、やはりはじめの巻の方が面白かったなあと感じます。
    どんな表現方法を使ってもいいのですが、読んでいて解らないのはつらいですよね。

    みんな自分の名前の意味が、自分という存在がわかって良かった良かった、という話なのかと考えたりしますが違いますかねえ?
    「名前はひとつの呪なのだよ博雅くん」の延長で。

    しかし内容がわからないと、読む流れもわからなくなるのは発見でした。
    お仲間がもう一人♪
    朗読CDと他に解説書もつけて欲しいです…。
    2005年10月08日 12:57
  • まる・あ

    陰陽師13巻は、とにかくスッキリしたかったので迷わず購入しましたが、「読んでもわからないだろうなー」と思って、2日ほどそのまま寝かしてありました。
    一昨日の夜、それでも気になって読んでみましたが、案の定・・・だったので、この気持ちをどなたかと分かち合いたい(!?)と思い、このページを見つけてホッとしたところです。

    まず、皆様がお書きのように、読む順番がわからん。(マンガ読みを数十年してきてこういう経験をしたのは初めてです)
    コマ割の横線が左側のページまで続いているのかを、分厚い本を伸ばして確認しながら読む作業は力も要りました。
    でも、なんでああいう見開き描きをああも頻繁に使う必要があったのか・・?(描くときは平らな紙に描くから気にならないのだろうけど、本になったときのマイナスをちっとも考えていませんね。ドラマチックな構図も多用しすぎると安直な感じがします)

    それから、この作品は「原作 夢枕獏」と記されているけど、途中からはもう岡野さんのオリジナルなのではないでしょうか? 
    登場人物とか設定を夢枕氏の「陰陽師」に倣っている、という意味での「原作」で、これはつまり、
    オリジナルの作者が他界してからも作り続けられている「おさるのジョージ」シリーズに、「原作 H.A.レイ・・」とクレジットされているのと同じような意味なのかと・・。

    そもそも真葛という登場人物は夢枕氏の作品には無かったものなのだから、彼女が出てきた時点からだんだん軌道が離れていって(最初のうちはこんな大きな存在になるとは夢にも思いませんでしたが)、最後には完全に別の作品になったという感じではないでしょうか?

    また、読んでいて楽屋オチみたいな言葉や唐突なルビが多くてわけわからずハラが立ってくる。
    これまでもそういうところはありましたが、なんとかついていける範疇だったような・・。12~13巻にいたっては、いちいち「なんのこっちゃ?」と立ち止まってしまう感じ・・)

    それに、描いてあるんだかないんだかよくわからない部分やその意味の取り方にもイライラさせられます。(晴明の椿型の「血」とか「しっぽ」(?)とか、あるいは、瓜じいさんの頭のヘビとか・・)

    それから、あの道満と晴明はどうみてもほとんど「同じ顔」に描かれているように思うのだけど、その意味は何かあるのか・・?(そのことにはちっとも言及されていないし・・)

    また、
    あのウリのじいさんが出てきたので、「歴史」をひもとこうと思って9巻の瓜仙人のところをちょっと読んでみたのですが、その中身よりも何より、「ああ、このころはスラスラ読めて面白かった・・!」と、まず思ったのでした。(博雅くんもフツーっぽくて安心できたし)
      
    「陰陽師1巻」を初めて読んだときの気持ちの躍動感は、今もくっきりと覚えており、忘れられません。
    12巻で完結するというこの物語がどうなっていくのか、多いに楽しみにしていましたが、それが予定の12巻では終わらず、しかもこういう終わり方をするとは~・・・。

    「・・広げに広げた神秘の大風呂敷を無理やり畳んだ」というのは、まさに的を射た表現だと思いました。
    岡野さんの中にわらわらと広がっていった神秘の思想に無理やりつきあわされていった、というか・・(まあ、つきあうかどうかはこちらの自由なのですが)。
    でも、これだけの「思想」を物語という形にして、それを美しい絵で描ききるということは、やはりすごいと思いました。誰に何と言われようと、岡野さんは心底満足されていることだろうなあ・・・。

    ともかく、いかなる形であれ完結してスッキリしました。
    少しほとぼりがさめたら、全巻を引っ張り出してきて、「あれはこういう意味だったのか」というのを見つけたりしてみたいと思っています。

    大変長々と失礼いたしました。






    2005年10月10日 06:44
  • nao

    >まる・あさん
    はじめまして。

    >この気持ちをどなたかと分かち合いたい(!?)と思い
    ええ、思いのたけをぶつけてくださいませ。
    モヤモヤした気持ちはみんなで分かち合いましょう。

    で、読者にとっては結局何が言いたいのかがよくわからないのですが、岡野さんは満足満足なのかもしれませんね。
    わからなかった皆さんの「ああでもない、こうでもない」というコメントを読むのが、かなり楽しかったりします。
    いつかこの漫画が解読される日も来ることでしょう。多分…。
    2005年10月10日 20:00

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  • 「陰陽師 13巻」 岡野玲子
  • Excerpt: 最終巻です。早かったですね、12巻からは。 しかし。 すっごく分厚いのだけど、すっごく内容がわからないんだな・・・これが(泣) エジプトの永遠と転生にかけて京で同じことをやっているんだと思う..
  • Weblog: Diary of 食・飲・読・旅・潜・泊
  • Tracked: 2005-10-03 16:15