2007年11月12日

『訪問者』萩尾望都

4091910149訪問者 (小学館文庫)
萩尾 望都
小学館 1995-08

by G-Tools

表題作の『訪問者』は、『トーマの心臓』に登場するオスカー・ライザーがギムナジウムに入る前の話です。
もうね、唸るぐらいよかったですよ。読んでる時期が違うので一概には言えないけれど、本編よりこちらのほうが好きかもしれません。

両親の破局があって母が死に、父グスタフとオスカーが放浪しますが、やがてその生活も破綻します。家族を繋ぎとめる役割を必死に担おうとしていたオスカーが超痛々しい。
パパにとって 雪の上を歩いてくる神さまは それはぼくの顔をしていたの?
このコマはとても静かなのに、母ヘラの、父グスタフのどうしようもない気持ちと、オスカーの諦念が重なり合って、音楽のように胸に鳴り響きました。
posted by nao at 11:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 本_2007年 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/66049140
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。

この記事へのトラックバック