![]() | 訪問者 (小学館文庫) 萩尾 望都 小学館 1995-08 by G-Tools |
表題作の『訪問者』は、『トーマの心臓』に登場するオスカー・ライザーがギムナジウムに入る前の話です。
もうね、唸るぐらいよかったですよ。読んでる時期が違うので一概には言えないけれど、本編よりこちらのほうが好きかもしれません。
両親の破局があって母が死に、父グスタフとオスカーが放浪しますが、やがてその生活も破綻します。家族を繋ぎとめる役割を必死に担おうとしていたオスカーが超痛々しい。
パパにとって 雪の上を歩いてくる神さまは それはぼくの顔をしていたの?このコマはとても静かなのに、母ヘラの、父グスタフのどうしようもない気持ちと、オスカーの諦念が重なり合って、音楽のように胸に鳴り響きました。



