『クドリャフカの順番 「十文字」事件』米澤穂信

4048736183クドリャフカの順番―「十文字」事件
米澤 穂信
角川書店 2005-07

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お? これはシリーズものだったんですね。面白かったです。古典部シリーズの他の二冊、『氷菓』と『愚者のエンドロール』もそのうち読みます。

特に必要性のないことはやらない、という省エネをモットーとする折木奉太郎、古典部部長の千反田える、福部里志、伊原摩耶花。
神山高校の文化祭が始まりますが、彼ら古典部の面々は手違いで作りすぎた文集の山を前に頭を抱えます。
一方校内では、ガラクタを盗んで犯行声明を残す怪盗事件が発生。奉太郎たちは古典部を宣伝し文集を売るため、事件の謎に挑みます。

文化祭の出し物がえらく充実していて楽しそう。料理バトルなんか最高です。あとは豪農の娘である千反田さんのペースに、妙に引きずられました。

タイトルの意味は何かなーと思いますよね。「身を震わせるほどの切実な期待と失望」を表わしています。
好きなこと、憧れること、やりたいことが、自分の前に明るい可能性として開けている。そう思えたことが失われていく切なさが淡くたちのぼってきて、印象的でありました。


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