チャングムの誓い 第53話

第53話「ふたつの愛」

愛を激白する男ふたりという濃い話でした。愛に苦悶し嫉妬に揺れる中宗の表情が可笑しくて悲しくて、私の視線は彼に釘付けです。

中宗にチョンホを慕う気持ちを告白したチャングムは、チョンホに危険が及ぶのではないかと動揺し彼を気遣うのです。チョンホ様は彼女の涙をふいてあげたりするのですよ。部屋の外にはワナワナする中宗が…。明朝の散歩にふたりそろって来るよう命じられます。

で、朝の散策です。この気まずい雰囲気はどうだ。中宗はふたりの出会ったきっかけに話をふり、形見のノリゲのことも聞きたがります。目が泳ぐチャングム。しつこい中宗に居たたまれないチャングム。さらに中宗は弓をひくと言い出し、チョンホに勝負を持ちかけ、彼に形見のノリゲを賭けろと言う始末。
もう、王様ったら意地悪。臣下は拒めないじゃん?そりゃあチョンホ様は勝負を持ちかけられる前から弓をひく準備は万端でしたけども。
結局中宗が負けのかたちになります。ここは王様の余裕のある笑みからチョンホにガンを飛ばすまでの表情の変化がお楽しみポイント。極めつけは勝負のあといきなり矢をつがえて、チョンホに向けて引き絞る場面ですね。笑いの大サービスです。

夜、チョンホは王に謁見し、チャングムを愛しく思うこと、彼女の生き方を尊重し、たとえ一緒になれなくても、彼女が王の主治医になるよう取り計らうのが自分の務めであり愛し方だと率直に述べます。そして宮廷混乱と王への不忠の責任は全て自分が負うと言って命を差し出すのです。
この後、中宗は「愛とはなんであろう?」という深遠な問いにとらわれるのでした。

翌日、中宗はチャングムに気持ちを伝えます。
「権力の狭間にそちを置くことはしたくない。そちの気持ちが無いのに手に入れても仕方ない」←苦しいですね、中宗。
でも彼女を手放すことはできません。中宗は王権を発動し、チャングムに正三品堂上の地位に値する大長今の称号を授け主治医に任命します。エライ人たちがうるさいので経国大典の官位ではなく称号を与えました。世襲されずチャングム一人に例外的に適用されるものです。相撲の一代年寄みたいですね。(力士かよ)

チャングムには正式に辞令が手渡されます。が、エライ人たちの抵抗は激しく、チョンホは宮中を追放され、東宮の御世まで名誉回復禁止という厳しい結果に。
トック夫妻のもとにノリゲが届けられ、チャングムは流刑になったチョンホを追って山道を駆けます。チョンホは彼女に戻って職務を全うするよう諭し、自分のことは忘れろというのです。泣きながらチャングムは、縛られたチョンホの後手にノリゲを握らせるのでした。背を向け歩いていくチョンホ様。悲しい場面でございました。

王の主治医になったチャングムは仕事に打ち込みます。菜園をもらって研究も始めました。つまらん陰口もなんのその。ただ、以前の王とチャングムの関係とはどこか違い、よそよそしい感じがして中宗は寂しげです。
時が経ち、腸が弱い中宗は加齢もあって腸閉塞をおこします。打つ手がないチャングムは手術を提案。鍼で麻酔をするわけですが、まだ動物でしか試しておらず、チャンドクにも危険すぎると止められた方法です。驚く中宗と周囲でありますが…。

次は最終回ですかー。
涙をふいてあげたり、ガバと抱きしめたりという熱いチョンホ様とチャングム。対してチャングムの心を手に入れられない中宗。私は茶化して笑ったりしてますけど、人間の営みってのは、突き詰めていけばいくほど滑稽に映るものでもあるので、こういう演出は良いと思いますよ。揺れ動く男心が目に表れてました、中宗。


この記事へのコメント

  • naomilktea

    突然失礼します。
    チャングムで検索してこちらに。
    2009年10月09日 16:26
  • naomilktea

    チャングムで検索してこちらに。
    大好きのこの話。
    素晴らしい語り口でついつい最後まで読んでしまいました。
    中宗の表情最高です!
    2009年10月09日 16:28
  • nao

    >naomilkteaさん
    こんなストーリーの書き散らしを楽しんでいただいてありがとうございます。
    嫉妬する中宗の、くるくる変わる表情がたまらなく可笑しいです。
    コメントを書きつつ、またドラマの場面が脳裏に浮かんでしまいました。
    2009年10月10日 12:04

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