![]() | 奇縁まんだら 横尾 忠則 日本経済新聞出版社 2008-04-16 by G-Tools |
今までに出会った様々な人物の記憶を綴ったエッセイです。
川端康成に三島由紀夫に谷崎潤一郎。昔の文壇の大物たちがずらりと並んでいて、やたらと強い印象のある彼らの横顔に、興味が尽きない本でありました。
一人の人間の目で、ある人の全人格を見渡すことはできないし、そもそも人って、向きあう相手によって見せる表情も引き出される面も違うものでしょう。多くの偉人奇人たちを遠慮のない目で見つめることによって、瀬戸内寂聴という人間の様々な面が逆照射されています。思い切りがよくて、ちょっと図々しくて、変なところで素直で、きりっとした姿が頭に浮かびました。
この本の前に瀬戸内晴美時代の著書『有縁の人』も読んでみました。『奇縁まんだら』と内容がかぶっているところが多いのですが、平野謙の現実と小説を混同したとぼけた発言や、「せ、瀬戸内さん……」と思うような、遠藤周作との面白エピソードがあって、こちらもなかなか好いです。
有縁の人
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